共働きの冒険、始まりの日。
ツマ―は旧姓を選んだ!
Contents
仕事場で旧姓を選択した理由
結婚して私が夫の籍に入ってから十数年が経ちました。
結婚当時と同じ会社に勤めている私。職場では結婚のタイミングで改姓申請を出さず、今も旧姓のまま仕事を続けています。
苗字が変わることはアイデンティティの分断!?
なぜ改姓をしなかったのか?
上手く言葉に出来ないのですが、それまで働いてきた仕事場の私は「now私」。結婚によって名前が変わる私は、状態が変化した「new私」。
仕事場の私は今までどおりなのだから、プライベートの私とリンクさせる必要はないなと思ったのです。
逆に言うと、名前が変わることで、now私が分断されてしまうような気がしたからです。
仕事場の「私」は変わらないは間違いだった
そんな風に思っていた若い頃の私。
だけど、これは間違いでした。
結婚というライフイベントが、プライベート・仕事の両方に有無を言わさず影響すること。戸籍の変化は、否が応でも「以前の名前とは違う人」という扱いをしてくることを想像できていなかったのです。
つまり、私が伝えたいこと。それは、職場とプライベートで名前を使い分けることには、想像以上の不便さと弊害があるということなのです!
仕事で旧姓を使い続けて起こる不便
では、仕事場で旧姓を使うことで、私が感じている不便とは具体的にどんなことかご紹介します。
- 会社では旧姓・本名両方の印鑑の使い分けが必要(社内書類と公的書類)
- 仕事関係の年賀状などがきたとき、苗字が違うため返送されることがある
- 保育所から連絡が入った時、本名を知らない後輩が「そんな人はいません」と電話をきってしまった
- 仕事でもプライベートでも、電話で名乗るとき、自分で混乱してしまうことがある
私が勤めている会社では、結婚時には旧姓を選択する人が半分くらいいるのですが、そのうちの二割くらいが、その不便さから、育休復帰のタイミングで本名に変更するなど、改姓を選択しています。
アイデンティティが迷子に!
結婚という変化が、仕事をする私に影響しないと思って選択した旧姓の使用ですが、日常の不便さに加えて、さらに大きな弊害が!
仕事場にいる私は旧姓。プライベートの私は新姓。どっちも半分の状態です。
半分ずつのせいか、記憶が薄れるのと同じように旧姓の私は遠のき、新姓の私もしっくり馴染まないまま。
日々、答える相手や状況を踏まえて「私は〇〇です」と答えていることで、結局、私の名前って何だっけ??と、どちらも仮の名前のような感覚になってきてしまったのです。
困ったことに、名前という点において、私のアイデンティティは完全に迷子になってしまいました。
どちらも選べるといい
私の場合は、旧姓と新姓を使い分けることで起きている問題ばかり。
今の会社では、完全に改姓のタイミングを逃してしまっているので、このまま旧姓を使い続けるつもりです。でも、もし転職などの機会があれば、そのときは初めから新姓を使いたいと思っています。
ただ、 もう一度結婚時点に戻れたら、改姓を選択するか?と聞かれると、やっぱり旧姓で仕事をすることを選ぶかな、と思います。
さらに、もし、結婚当時に夫婦別姓が認められていて、状況が許せば、夫婦別姓を選んでいたかも?
やっぱり名前が変わるということは、そこまでに生きてきた自分のアイデンティティに関わる大きな問題だと思うからです。
そこで、私が思うのはただ一つ!
未来の共働き世帯が、夫婦別姓も選べる社会になればいいな。
結婚したときの名前の変更については、それぞれ環境や考え方は異なるので、夫婦同姓も別姓も使い分けも、どれが正しいっていうのはないと思います。だからこそ、個人がそれぞれ選択できることが大事だと思うわけです。
選択的夫婦別姓制度のゆくえ
2019年度に、社会において旧姓を使用しながら活動をする女性が増えたとして、下記の制度が交付されました。
住民票、マイナンバーカード等への旧姓の併記について
2019年11月5日施行の住民基本台帳施行令等の一部改正により、住民票、マイナンバーカード等へ旧姓を併記できるようになりました。
結婚後も旧姓を使用しながら活動する人が増加する中で、各種契約や就職などでその証明に使用できるようにするためです。
こちらの改正によって、銀行口座開設やパスポートの更新など、これまで大変だった手続き面では、効力が発揮できるような場面がありそうです。
だけど、選択的夫婦別姓制度自体については、議論されながらも、なかなか前には進まない状況です。
私が感じているような改姓によるアイデンティティ問題は、まだ置き去りのままなんですよね。
まとめ
今回の記事のポイントはこちら。
- 旧姓と新姓を使い分けることは、不便が多い
- 長くなればなるほど、自分の名前がよくわからなくなる
- 選択的夫婦別姓制度の適用に向けて、議論が進むといいな
会社でもプライベートでも、名前のアイデンティティが確立せず、なんとなくもやっとしている今日この頃。
みんなにファーストネームで呼んでもらえるような、フランクな私を目指したいです。