さくせん

進め、共働き!SWOT分析で家庭戦略を練ろう。

冒険の日々。

ドラ家は目の前の敵にばかり集中してしまい、目的地を見失ってしまっていた!

目標達成のために考えるべきこと

企業が立ち上げになる時や、新しい事業を始めるとき、そこには必ず目的・目標があり、その目標を達成するための戦略を立てますよね。

仮に、目標に対して無計画に進もうとしたら、本来進まなくても良かった獣道を歩いたり、最悪の場合、事業自体が大失敗するような事態になりかねません。

そして、達成したい目標があって、それを達成するために必要なことを考えなければいけないという状況は家庭でも同じです。

ならば、もし企業と同じような手法で家庭の戦略を考えてみたら、目標に向かってより効率的に進んでいけるかも!?

ムスコー
ムスコー
僕も戦略が大事って分かる!ゲームを攻略するときに考えてるよ

そこで、企業が戦略を決める際によく使われる手法の「SWOT分析」を、我が家に当てはめて考えてみましたので、ご紹介したいと思います。

SWOT分析について

皆さんはSWOT分析という手法をご存じでしょうか。

SWOT分析とは

企業やその事業において、現状を把握するために効果的なフレームワーク。自分と自分以外のプラス面・マイナス面を分けて分析することで、重点を置くべきこと・補うべきことの方策を考える際に用いる。

基本的には、企業が経営戦略や現状分析を行うときに使用する手法ですが、就職活動時の学生さんなど、自己分析のために自分自身のSWOT分析を行うような活用例もあります。

4つの要素

「SWOT」は、内部環境と外部環境それぞれのプラス面とマイナス面を表す、4つの言葉の頭文字を繋げた言葉です。

S : Strength(強み) 自社が持つプラス面の内部要因

W : Weakness (弱み) 自社が持つマイナス面の内部要因

O : Opportynity(機会) 自社をとりまくプラス面の外部要因

T : Threat(脅威)自社をとりまくマイナス面の外部要因

表にすると下図のようになります。

それぞれのカテゴリに当てはまる要素を箇条書きにしていき、現状を把握して、目的に合った戦略を立てていくという流れになります。

ツマ―
ツマ―
この分析対象を「家庭」にして考えたら、それぞれの家庭の現状とか、進むべき道が見えてくるってことか!
オットー
オットー
確かに、物事は自分だけの要素じゃなく、周りの環境も影響して進むから、分けて考える必要があるね

最終地点の目的は何か?を明確にする

このSWOT分析をする前に考えておきたいことは、「何の目的で分析をするのか?」ということです。

目的地が決まっていないのは終着点がないということであり、せっかくの思考が行先を失って、迷子になってしまうからです。

例えば、作戦「がんがんいこうぜ!」を発動したいのであれば、プラス面の「強み」と「機会」を関連付けながら、どこに勝機があるのかを探っていくことになります。

逆に、今はとにかく体力温存、弱みをカバーしながら「いのちだいじに!」の作戦なのであれば、マイナス面の「脅威」に備えて準備をしたり、「弱み」を克服してダメージを減らす方法を考える、ということになります。

ドラ家のSWOT分析公開!

それでは、家庭のSWOT分析の具体例として、我が家の分析結果をご紹介したいと思います。

ドラ家の分析目的

老後2千万円問題に備えるため、将来起こりうるリスクを把握し、足元を強固にしたい。

SWOT分析内容

S:強味
・共働きによる二馬力
・夫婦とも副業に意欲的
・住宅ローン残高少ない
・住まいの立地
・社会情勢の情報を得やすい環境
・信頼できる家族や友人がいる
・(今のところ)健康
W:弱み
・可処分時間が少ない(家事・趣味・育児・自己開発に充分な時間がとれない)
・貯金額が少ない
・夫婦とも実家が遠方
・外食、交際費などの出費が多い
・子供の大学卒業時が定年間近
・基本的になまけもの
O:機会
・交友関係の広がり
・家電技術、家事外注サービスの広がり
・子育て支援の政策
・デジタル時代の仕事の多様化
・定年延長

T:脅威
・自分や家族の病気・介護による就労困難(短期・長期)
・社会情勢による雇用の不安定化
・増税
・災害
・子供の学費など物価の高騰

分析からの考察

我が家の「リスクを把握し将来へ備える」という目的から考えると、「弱み」を踏まえながら、「脅威」の影響を最小限にするための備えが必要です。

我が家にとって、夫婦のどちらか、または両方が「働けなくなること」が大きな脅威。

子どもが成長して一番お金がかかる時期が定年間近になるなど、老後まで気を緩めることができない状況であるということが分かりました。

同時に、共働きであることで起こる問題点が家庭の悩みになっていることも分かります。

ドラ家がとるべき今後の戦略は?

分析の結果から、老後2千万円問題に向けて我が家がとるべき戦略が見えてきました!

それは、「今ある共働きという環境を維持する努力をしながら、収入減を想定した生活基盤を作っていく」ということ。

もう少し具体的に言うと、以下のようなことになります。

  • 可能な限り共働きを長く続ける
  • 共働きを継続できるよう、効率的に動ける時間術を身につける
  • 健康に留意する
  • 来るべき収入減に備えて、無駄な出費を抑え、資産増を目指す

オットー
オットー
今までも漠然と感じていたことだけど、分析をしたことで、やるべきことの輪郭が明確になった感じがするよ 

まとめ

今回の記事のポイントはこちら。

  • 家庭にも企業と同じように達成すべき目標がある
  • 戦略は、目標を実現する近道になる
  • SWOT分析は、現状を知り、戦略を考えるために有効

まず自分の現状を知り、何を目指すのかの目的から戦略を決める。

立ちはだかる敵はさまざまでも、戦略が決まっていれば、その戦い方を大きく間違うことはありません。

もちろん、環境が変われば、戦略を立て直すことも必要です。

それぞれのご家庭の現在地と未来にあった戦略を立てながら、長い冒険の旅が少しでも進みやすいものになりますように。

我が家も、現在地を都度確認しながら、着実に前に進んでいけるよう戦略を練っていこうと思います!

共働きの戦略を囚人のジレンマから考える。目指すは家庭全体の最適解! 仕事や家事と戦い続ける日々…。 各々ばらばらに戦っていては効率が悪いに違いない。そうだ、一度立ち止まって、パーティで戦略を練って...